【採点】 マンチェスターユナイテッド対クリスタルパレス
クリスタルパレスは11月24日、プレミアリーグ第13節でマンチェスターユナイテッドと対戦。敵地オールド・トラフォードに乗り込んでの1戦となった。
直近7試合で勝利を挙げることができていないパレスは、0-1で敗れたスパーズ戦から1人選手を変更。ジョーダン・アユーに代えて、負傷明けのウィルフレッド・ザハを起用した。
最初にゴールチャンスが訪れたのはパレス。前半20分、ジェシー・リンガードのパスミスを見逃さなかったザハがボールを奪い、そのままミドルシュートを放つ。しかし、これはわずかに枠の左にはずれた。
対するユナイテッドは30分、左サイドで仕掛けたアシュリー・ヤングの折り返しにニアサイドのリンガードが合わせる。しかしここで立ちはだかったのがGKウェイン・ヘネシー。重心をずらされながらも、間一髪でセービングした。
前半43分にはパレスにチャンス。ルカ・ミリボイェヴィッチがゴール前にボールを入れると、中に入っていたシェイク・クヤテがヘディング。これはネットを揺らしたものの、わずかにオフサイドでノーゴールとなった。
スコアレスで迎えた後半、ユナイテッドは57分に決定機。ヤングのシュートをGKが弾くと、これにロメル・ルカクが詰める。しかし、こちらもオフサイドでゴールは認められない。
そして74分にはパレスに決定機が。ネマニャ・マティッチのマークを外し、DFをかわしたアンドロス・タウンゼントが一気にボックス内へ進入。そのままGKデ・ヘアと一対一になったが、シュートはわずかに枠の左にはずれてしまった。
84分には、マッテオダルミアンのクロスをゴール前にいたルカクがヘディングで合わせる。だがこのピンチも、ヘネシーのファインセーブで事なきを得ることができた。
結局、両チームともゴールを挙げることができず、スコアレスドロー。敵地で貴重な勝ち点「1」を挙げることができた。次節、パレスはホームに同じ勝ち点9で並ぶ、バーンリーを迎える。
【選手採点】
GK ウェイン・ヘネシー…7.5
幾度となくスーパーセーブを披露し、ファンが選ぶこの試合のMOMに選出。新守護神候補が加入するたびに強くなる、彼はまるでサイヤ人のようだ。
CB ママドゥ・サコ…6.5
抜群のポジショニングで、ボールをインターセプトするシーンが目立った。空中戦でも存在感を発揮。
CB ジェームズ・トムキンス…7.0
最後尾で相手の攻撃を遮断し続けた「門番」。90分を通してプレーが安定していた。下手すればユナイテッドのCBコンビよりうちらのほうがいいのでは……
LB パトリック・ファン=アーンホルト…6.0
前半に1対1となる決定機を迎えるも、シュートを外してしまった。だがユナイテッド相手に、持ち前の攻撃力を発揮する場面が散見されたのはgood
RB アーロン・ワン=ビサカ…6.0
対峙するヤングやマルシャルに対して、「いつも通り」の安定した対応を披露。欲を言えばもう少し攻撃に絡みたかったところ。
CM ルカ・ミリヴォイェヴィッチ…6.5
インターセプトで相手の攻撃の目を摘むだけでなく、素早い縦パスで攻撃のスイッチを入れた。まさにチームの「心臓」と言わんばかりの活躍だった。
CM シェイク・クヤテ…5.5
積極的なプレスやセットプレーで自身の強さを見せた反面、緩慢なマークや雑なシュートなどムラっ気のある部分も見られた。ただ積極的に攻撃に絡もうとする姿勢は評価したい。
LM マックス・マイヤー…6.5
中で受ける動き、広い視野から繰り出されるパスや前を向く姿勢など、 おそらく今季1番のハイパフォーマンスを披露。左サイドの定位置確保に1歩前進した、はず。
RM ジェームス・マッカーサー…5.5
先日スコットランド代表引退を発表したが、まだまだプレーに衰えは見られない。開始10分くらいのチャンスシーンで、「なぜシュートを打たない!」とテレビの前で声を荒げてしまったのは内緒。
CF ウィルフレッド・ザハ (90分out)…5.5
怪我明けということもあり、調子のいい時の彼と比べるとイマイチ足がボールにつかなかった印象。いくつかあった決定機も活かすことができず、及第点止まり。
CF アンドロス・タウンゼント (87分out)…6.0
最近トップでの起用が続く彼だが、ザハとのコンビネーションは上々。後半29分のDF3人に囲まれたの突破は圧巻。あとは決めるだけだった…
LM ジェフリー・シュルップ (87分in)…出場時間が短いため評価不能
CF ジョーダン・アユー (90分in)…出場時間が短いため評価不能
監督 ロイ・ホジソン… 6.0
この日も安定の4-4-2。0-0でのスコアレスドローはある意味「計画通り」だろう。マイヤーを継続的に起用してくれている点は良い。メンバーの序列も固まり始めた感があり、手ごたえを徐々につかんでいるのではなかろうか?と推測。後は「結果」だけだね。
【独り言】
フォーメーションは開幕節からほとんど変わらず、4-4-2を採用しているが、チーム全体としてブロックを作るところ、前にプレスをかけるところの共通認識が一致しつつある印象。死の4連戦を2分2敗で終えたわけだけれど、内容的に不満が出るものは特になかった。選手たちはこの連戦を通して自信をつけられたんじゃないかな。
それにしても本当に点が決まらない……。攻撃の形、チャンスメイク数は昨年とほとんど変わらないだろうし、こればっかりは本当に選手自身の「メンタル」的な側面もあるのだろう。絶対的なスコアラー(ミトロヴィッチやマレー等)がチームにいないのは問題だ。
最後に1つだけ。マイヤー……、すごい動きが良くなった気がするんだけどどうした?? ホジソンの指示を無視(攻撃時)してるか、好きにしていいと言われているかのどちらかだと思うけど、攻守にわたって印象が良かった。やっぱり彼は中でリンクマンとして機能させるのが1番よさそうだ。
次のバーンリー戦は絶対に勝たないといけない試合。 ザ・ブリティッシュ・フットボール同士の対決ということになるだろうけどどうなるかな……
【了】
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