miの独り言

クリスタルパレスを応援する大学生の独り言です。

【採点】 マンチェスターユナイテッド対クリスタルパレス

 

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クリスタルパレスは11月24日、プレミアリーグ第13節でマンチェスターユナイテッドと対戦。敵地オールド・トラフォードに乗り込んでの1戦となった。

 

直近7試合で勝利を挙げることができていないパレスは、0-1で敗れたスパーズ戦から1人選手を変更。ジョーダン・アユーに代えて、負傷明けのウィルフレッド・ザハを起用した。

 

最初にゴールチャンスが訪れたのはパレス。前半20分、ジェシー・リンガードのパスミスを見逃さなかったザハがボールを奪い、そのままミドルシュートを放つ。しかし、これはわずかに枠の左にはずれた。

 

対するユナイテッドは30分、左サイドで仕掛けたアシュリー・ヤングの折り返しにニアサイドのリンガードが合わせる。しかしここで立ちはだかったのがGKウェイン・ヘネシー。重心をずらされながらも、間一髪でセービングした。

 

前半43分にはパレスにチャンス。ルカ・ミリボイェヴィッチがゴール前にボールを入れると、中に入っていたシェイク・クヤテがヘディング。これはネットを揺らしたものの、わずかにオフサイドでノーゴールとなった。

 

スコアレスで迎えた後半、ユナイテッドは57分に決定機。ヤングのシュートをGKが弾くと、これにロメル・ルカクが詰める。しかし、こちらもオフサイドでゴールは認められない。

 

そして74分にはパレスに決定機が。ネマニャ・マティッチのマークを外し、DFをかわしたアンドロス・タウンゼントが一気にボックス内へ進入。そのままGKデ・ヘアと一対一になったが、シュートはわずかに枠の左にはずれてしまった。

 

84分には、マッテオダルミアンのクロスをゴール前にいたルカクがヘディングで合わせる。だがこのピンチも、ヘネシーのファインセーブで事なきを得ることができた。

 

結局、両チームともゴールを挙げることができず、スコアレスドロー。敵地で貴重な勝ち点「1」を挙げることができた。次節、パレスはホームに同じ勝ち点9で並ぶ、バーンリーを迎える。

 

【選手採点】

 

 

GK ウェイン・ヘネシー…7.5

 

幾度となくスーパーセーブを披露し、ファンが選ぶこの試合のMOMに選出。新守護神候補が加入するたびに強くなる、彼はまるでサイヤ人のようだ。

 

CB ママドゥ・サコ…6.5

 

抜群のポジショニングで、ボールをインターセプトするシーンが目立った。空中戦でも存在感を発揮。

 

CB ジェームズ・トムキンス…7.0

 

最後尾で相手の攻撃を遮断し続けた「門番」。90分を通してプレーが安定していた。下手すればユナイテッドのCBコンビよりうちらのほうがいいのでは……

 

LB パトリック・ファン=アーンホルト…6.0

 

前半に1対1となる決定機を迎えるも、シュートを外してしまった。だがユナイテッド相手に、持ち前の攻撃力を発揮する場面が散見されたのはgood

 

RB アーロン・ワン=ビサカ…6.0

 

対峙するヤングやマルシャルに対して、「いつも通り」の安定した対応を披露。欲を言えばもう少し攻撃に絡みたかったところ。

 

CM ルカ・ミリヴォイェヴィッチ…6.5

 

インターセプトで相手の攻撃の目を摘むだけでなく、素早い縦パスで攻撃のスイッチを入れた。まさにチームの「心臓」と言わんばかりの活躍だった。

 

CM シェイク・クヤテ…5.5

積極的なプレスやセットプレーで自身の強さを見せた反面、緩慢なマークや雑なシュートなどムラっ気のある部分も見られた。ただ積極的に攻撃に絡もうとする姿勢は評価したい。

 

LM マックス・マイヤー…6.5

 

中で受ける動き、広い視野から繰り出されるパスや前を向く姿勢など、 おそらく今季1番のハイパフォーマンスを披露。左サイドの定位置確保に1歩前進した、はず。

 

RM ジェームス・マッカーサー…5.5

 

先日スコットランド代表引退を発表したが、まだまだプレーに衰えは見られない。開始10分くらいのチャンスシーンで、「なぜシュートを打たない!」とテレビの前で声を荒げてしまったのは内緒。

 

CF ウィルフレッド・ザハ (90分out)…5.5

 

怪我明けということもあり、調子のいい時の彼と比べるとイマイチ足がボールにつかなかった印象。いくつかあった決定機も活かすことができず、及第点止まり。

 

CF アンドロス・タウンゼント (87分out)…6.0

 

最近トップでの起用が続く彼だが、ザハとのコンビネーションは上々。後半29分のDF3人に囲まれたの突破は圧巻。あとは決めるだけだった…

 

 

LM ジェフリー・シュルップ (87分in)…出場時間が短いため評価不能

 

 

CF ジョーダン・アユー (90分in)…出場時間が短いため評価不能

 

 

監督 ロイ・ホジソン… 6.0

 

この日も安定の4-4-2。0-0でのスコアレスドローはある意味「計画通り」だろう。マイヤーを継続的に起用してくれている点は良い。メンバーの序列も固まり始めた感があり、手ごたえを徐々につかんでいるのではなかろうか?と推測。後は「結果」だけだね。

 

 

【独り言】

 

 

フォーメーションは開幕節からほとんど変わらず、4-4-2を採用しているが、チーム全体としてブロックを作るところ、前にプレスをかけるところの共通認識が一致しつつある印象。死の4連戦を2分2敗で終えたわけだけれど、内容的に不満が出るものは特になかった。選手たちはこの連戦を通して自信をつけられたんじゃないかな。

 

それにしても本当に点が決まらない……。攻撃の形、チャンスメイク数は昨年とほとんど変わらないだろうし、こればっかりは本当に選手自身の「メンタル」的な側面もあるのだろう。絶対的なスコアラー(ミトロヴィッチやマレー等)がチームにいないのは問題だ。

 

最後に1つだけ。マイヤー……、すごい動きが良くなった気がするんだけどどうした?? ホジソンの指示を無視(攻撃時)してるか、好きにしていいと言われているかのどちらかだと思うけど、攻守にわたって印象が良かった。やっぱり彼は中でリンクマンとして機能させるのが1番よさそうだ。

 

次のバーンリー戦は絶対に勝たないといけない試合。 ザ・ブリティッシュフットボール同士の対決ということになるだろうけどどうなるかな……

 

 

【了】

 

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!

 

 

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【特別編】 早稲田からJへ――「変革者」岡田優希が書き上げる『革命物語』(後編)

第2章:「選手」として起こした変革

 

 

高校生の時点では川崎フロンターレU-18に所属していた岡田。自分たちでボールを支配し、主導権を握るサッカーということもあってプレーエリアは比較的狭く、ペナルティエリア付近でフィニッシャーとしての役割に専念する機会が多かった。

 

しかし早稲田大のサッカーはそれとはまるで違うサッカー。入部当初のギャップを岡田はこう振り返る。

 

「もちろん入部する前も早稲田のサッカーを観ていました。ただ、いざ実際に見てみるとそのイメージはひっくり返りましたね。まるで外国に来たかのような衝撃を受けました(笑)」

 

早稲田のサッカーは、フィジカル・個人の力に依存し守備もマンツーマンでつくことが多い、ある種「典型的」な大学サッカーのスタイル。前線の選手の立場からすると積極的なプレスが求められると同時に、前線に来るボールもアバウトなロングボールが多くなる。つまり体格が比較的小柄な岡田からすれば、ボールを収めづらい展開が増えてくることになり、自身が得意なプレーをなかなか体現できなくなってしまうのだ。

 

「このままだとまずい。」

 

「早稲田」につぶされてしまう危機感を感じた岡田が自身のプレースタイルを変えなければならなかったのはある意味必然だった。

 

自身のプレースタイルを「変革」するために、岡田はなかなか試合に出れなかった1年生の時から、徹底的に分析を行った。

 

「1年生の時からずっと大学リーグのサッカーを分析していました。それから4年経って、それぞれのチームが確立しているスタイルやディフェンスのやり方の分析を一通り終えられたのは大きいと思いますね。その分析が頭の中にあるので、今の自分だったらこういうプレーをすれば点を取れるんじゃないか、っていうイメージがはっきりしてくるんです。」

 

また大学サッカーだけでなく海外サッカーの分析にも余念がない。

 

「よく海外サッカーを観たり、著名なライターの方が書く戦術分析ブログを読んで勉強しています。チャンピオンズリーグなんかを見てると各チームと各大学のスタイルが似ているときがあるので参考になりますね。あとチーム自体の動きに加えて、同じポジションの選手の動きを主観的に注視して、自分の動きの中に取り入れようと努めています。」

 

 

そしてその分析や研究に基づいて、岡田は攻守において自身のプレースタイルを「変革」した。

 

まず攻撃面においては、プレーエリアを広げたことが挙げられる。フロンターレでは、アタッキングサードでフィニッシュに絡む役割に集中していればよかったのだが、早稲田では自陣からのカウンターや後方からゲームメイクすることなど様々な役割をこなすことが求められる。そこで岡田はハーフスペースやバイタルエリアを使う動きを増やし、サイドチェンジやスルーパスの出し手として、ゴール前以外の部分でも持ち味の技術をうまく活かすよう心掛けた。また守備面では、チームで共有しているプレスの決まりごとの中で、効果的なプレスをかけられるよう工夫を凝らし、チームの守備にプラスアルファをもたらした。

 

 

自分自身の「変革」を通していく中でターニングポイントとなった試合は何かなかったのか。岡田にそう尋ねると意外な答えが返ってきた。

 

「毎試合がターニングポイントだと思っています。毎試合ゴールやスタッツといった結果が出ると同時に、課題を突き付けられるんです。ゴールという結果は自分自身の成長のプロセスだと思ってますけど、ゴールにつながらなかった過程の部分をより意識してフィードバックしてますね。結果で一喜一憂しないことが重要だと考えています。」

 

 

飽くなき向上心と継続的な分析をする岡田だからこそ言えるこの言葉。今シーズンの岡田の出来は、4年間の集大成を顕示した、ある種必然的な結果といえるだろう。

 

 

 第3章:FC町田ゼルビアで起こす「変革」

 

 

 

9月2日にFC町田ゼルビアに加入することが発表された岡田。しかし加入するまでには自身の中で葛藤があったという。

 

その大きな要因はチーム全員に課せられるハードワークに加え、フィジカルを前面に押し出したカウンターを特徴とする早稲田大に近いFC町田ゼルビアのサッカースタイルだ。

 

「6月の下旬に練習に参加させてもらったんですけど、衝撃を覚えましたね。決してネガティブな印象を持ったわけではないんですけど、どうやってこのチームで生き残っていこうかなって。」

 

フィジカルに決して特徴がある選手ではない岡田からすれば、早稲田の時と同じくまたしても“マイナスからのスタート”になる可能性が高い。しかし岡田は、例え不利な状況であってもFC町田ゼルビアでやっていける自信を大学での経験を通して得ることができた。

 

「それでも自分がまた成長できるチャンスだ、と感じましたね。伝統やパワーを重視している大学で、チームの“変革”を起こして新しく土壌を作り上げた経験は自分の強さになると感じています。この大学に来て、自分が生き残れたことに間違いなく価値はあると思いますし、その価値をFC町田ゼルビアでも出していきたいですね。」

 

また、FC町田ゼルビアとサインするまでの過程で、FC町田ゼルビアの強化部のスタッフが岡田に語った言葉を教えてくれた。

 

「プレーの端々から見られる欲求のような強いハートを持っているという人間性の部分を評価してくださったと同時に、FC町田ゼルビアが今後クラブとして大きくなっていく中で、チームの「顔」として貢献してほしい、というお言葉をいただきました。またありがたいことに特別指定選手にも選んでくださったので(注:9月12日、岡田はJFAJリーグ特別指定選手として認定され、FC町田ゼルビアの選手として公式戦に出場することが可能になった。)、高い期待を寄せてくれているのだという思いも感じ取れましたね。」

 

 

最後にFC町田ゼルビアへの入団が決まってから、岡田がTwitter上でコメントしていた「有難うの気持ちを込めてプレーする。」ということの意味を尋ねてみた。

 

「僕の周りには家族や友達、獲得して下さったFC町田ゼルビアの関係者の方々などプロになるまでに支えてくださった方々がたくさんいます。そういった方たちへの感謝ももちろんですし、プロになれたこと自体マイノリティーで「有り難い」ことなので。自分自身のプレーの精度を最大限上げて、プロになれることの喜びと感謝をピッチ上で表現していきたいです。」

 

 

 

決して順風満帆な道のりではなかったものの、キャプテンとして大学で「変革」を起こし、大きな成功体験をした岡田。そして彼のサクセスストーリーは、今J2で大きな注目を集めている町田の地へと続いていく。

 

この物語はどこまで続いていくのか。「変革者」の起こす『革命物語』はまだ序章に過ぎない――

 

 

【了】

 

 

 

【特別編】 早稲田からJへ――「変革者」岡田優希が書き上げる『革命物語』(前編)

f:id:mi_football:20181115215103j:image早稲田大学ア式蹴球部4年、来期のFC町田ゼルビア入りが内定している岡田優希選手

 

 1110日、関東大学サッカー1部リーグ戦で優勝を決めた早稲田大学ア式蹴球部。昨年関東大学サッカー2部リーグに所属していたことを考えると、この躍進はまさに「下剋上」といえるだろう。

 

 そんな「下剋上」を果たしたチームにおいて、革命の狼煙をあげたのがキャプテンの岡田優希だ。岡田はキャプテンとしてチームをここまで引っ張ってきたと同時に、リーグ戦で得点王の称号を獲得。さらに来年度からはJ2リーグのFC町田ゼルビアに入団することが決まっている。

 

 

 一体何がチームを、そして岡田自身をここまでの立場に押し上げたのか――。本記事では、3つの「変革」をキーワードに、彼の素顔に迫っていく。(注:この記事は1012日に取材した情報を基に執筆しています。)

 

 

 

1章:「キャプテン」として起こした変革

 

 

 元々チームキャプテンを務めようという気はさらさらなかったという岡田。その岡田に転機が訪れたのは昨年12月に行われた天皇杯予選のことだった。新チーム立ち上げ1戦目として臨んだ、立正大学との一戦で0-2と敗戦。スコアでの数値以上に実力差が表れ、内容的にも難しいものだった。怪我の影響で、その試合をベンチの外から観ていた岡田は当時の心境をこう振り返る。

 

 「このままではまずい、自分が立ち上がらないとこのチームは勝てないと思いましたね。僕自身早稲田に所属しているわけですけど、自分のことを早稲田「外」の人間だと思っているんです。第三者的な立場で見れる自分のキャラクターが、このチームでキャプテンになるんだ、という決断を後押ししてくれました。」

 

 こうしてチーム内でキャプテンに就任した岡田は、チームに2つの「変革」を起こした。

 

 1つ目がチームビジョンを明確にするという「変革」だ。元々早稲田大ア式蹴球部には「ワセダ・ザ・ファースト」というチームの文言があった。文字通り「早稲田の人間として1番になれ」という意味を表す言葉だが、岡田は部に加入して間もなくこの言葉自体に疑問を感じていた。

 

 「個人的にその言葉自体をすごく抽象的なものだと感じていたんです。確かにア式蹴球部が創設された当初こそ、サッカーがそこまでメジャーなスポーツではなかった、というのもあってその文言は通用していたかもしれないですけど、当時と今では環境が違います。日本サッカー界であればJリーグがトップディヴィジョンであることは間違いないですし、高校からプロになる選手が出てくるのも当たり前の状況ですからね。」

 

 そこで岡田はキャプテンに就任して以降、「日本をリードする存在になる」という明確なヴィジョンを打ち出し、チームの定める方向性をよりはっきりさせた。

 

 「まだまだ01にしたばかりだとは思ってますけど、チームとしての目標には着実に近づけていると思ってます。その中で僕がキャプテンとして何ができるのか、考えながらチームに働きかけています。」

 

 

 そして2つ目が部内での役割及びルーティンの「変革」だ。

 

 

 今までのア式蹴球部では、守備が苦手な選手にあえて守備練習を課すように、部員に不得意あるいは苦手な部分を補わせる部内の役職や、ピッチ上の役割を課すことが多かった。だが岡田はその論調に異を唱え、選手に輝ける場所を提供して成長を促す方針を採用した。こうすることで部員に各々の性格や苦手な部分を考慮した役職やポジションが与えられ、それに応じた責任を負うと同時に自分自身の課題と向き合うことができるようになった。

 

 

 また日々のルーティンや練習内容にもメスを入れた。例えば、相手を分析するだけでなく自チームの動きを分析する「新」分析班を立ち上げることで、チームとしての課題や狙いを共有しチームの質を高めた。またトレーニング前にヨガやピラティスの導入がされるなど、チームも大きく移り変わっていく過程の中で新たな練習メニューを加え、日々の練習の質を高めていった。

 

 

 本章の最後に岡田自身の稀有なキャプテンシーを現すエピソードを紹介したい。9月初めの関東大学サッカーリーグ戦後期が始まる試合前のミーティング。岡田はリーグ戦が始まるこの状況を「夜明け」と銘打ち、部員を鼓舞した。その時の状況を3年のFW武田太一はこう振り返る。

 

 

 「前半とは全く違う戦いになるという意図でこの言葉を選んだと思うんですけど、言葉のチョイスがいい意味で独特なんです。普段細かく口を出すタイプではないんですけど、岡ちゃん(岡田の愛称)の一言はチームを締めてくれます。」

 

 

 岡田自身も言葉の伝え方には工夫を凝らしている。

 

 「元々言葉の伝え方にはこだわりを持っていました。これまで出会ってきた監督やキャプテンのリーダーシップを参考にして、自分にフィードバックしています。特に意識しているのが言葉を発した後の余白の部分ですね。あえて全部を言うのではなくて、それぞれの人にその言葉の意図を考えさせて、受け取らせることに意味があると思っています。」

 

 

 ピッチの上だけでなく、様々な側面からチームを「変革」していった岡田。考え方や伝え方、といった彼自身の特異なキャプテンシーア式蹴球部の躍進の一端になったのは想像に難くない。

 

 

【後編へ続く】

 

 

【採点】 チェルシー対クリスタルパレス

 

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 現地時間の4日に行われたプレミアリーグ第11節でクリスタルパレスチェルシーとアウェーで対戦し、1-3で敗戦した。

 

 

  試合は32分、FWペドロ・ロドリゲスがパスをペナルティエリアで受けると、グラウンダーのクロスをモラタへ送る。トラップが浮いてしまうものの、これを落ち着いて決めチェルシーが先制。

 

 

 チェルシーに先制を許してしまうものの、パレスは同点に追いつくことに成功する。53分にMFジェームス・マッカーサーとのワンツーでMFアンドロス・タウンゼントが抜け出し、GKと1対1に。これを右足で冷静に流し込み、試合を振り出しに戻した。

 

 

 得点を許したチェルシーはケガ明けのFWエデン・アザールとMFマテオ・コバチッチを投入。65分、右サイドからのFKを途中交代したアザールが蹴ると、ボールはバウンドしてファーサイドのモラタの下へ。ワントラップして左足を一閃すると、ボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 

 

 70分にはDFマルコス・アロンソのグラウンダークロスにペドロが合わせ、追加点を奪い突き放す。結局試合はそのまま終了。パレスは次節、ホームのセルハーストパークにスパーズを迎える。

 

 

 

【選手採点】

 

 

 GK ウェイン・ヘネシー…6.0

 

 

 3失点を喫したものの、試合全体を通して安定したセービングを披露。パレスでのリー  グ戦100試合出場おめでとう🎉

 

 

 

CB ママドゥ・サコ…5.5

 

 

 最終ラインの壁としてこの日もエリア内でボールを跳ね返し続けた。時折効果的な縦パスを入れ、攻撃面でもアクセントを加えた。

 

 

 

CB ジェームズ・トムキンス…5.0

 

 

 カバーリングや要所で見せた的確な読みは評価したいが、2失点目の処理はもっとうまくやれたはず。

 

 

SB アーロン=ワン・ビサカ…5.5

 

 

 安定したプレーを披露していたが、ウォードの怪我の影響もあり、疲労の色が見えた。そのせいか普段の活躍と比べるとやや精彩を欠いた。

 

 

SB パトリック・ファン=アーンホルト…5.5

 

 

 何度も果敢にオーバーラップを仕掛け、左サイドの攻撃を活性化。ただ3点目に関しては、ペドロのマークを完全に見失ってしまった。

 

 

DM ルカ・ミリヴォイェヴィッチ…5.5

 

 

 中盤でのハードワークに加え、質の高いロングフィードを前線に何本か供給。ボールロストも少なかった。

 

 

DM シェイク・クヤテ…5.5

 

 

 ここ数試合でルカとのコンビが板についてきた感。カバーリングの意識も高くフィジカルの強さを活かしたプレーも随所に見せる。後は前の意識が欲しい。

 

 

SM マックス・マイヤー (70分out)…5.5

 

 

 開始3分でのシュートなど、いつもにも増して前線の選手と絡む回数が多くファンをワクワクさせた。サイドで孤立してしまうシーンも見られたが、今後に期待。

 

 

SM ジェームス・マッカーサー (80分out)…6.0

 

 

 ピッチの広範囲をカバーする運動量に加え、アシストも記録。現システムではサイドでの起用が吉か。

 

 

CF ウィルフレッド・ザハ…7.0

 

 

 もはや「ザハFC」と呼ばれてもおかしくないくらいの依存度の高さ。2、3人で囲まれても突破できてしまう身体能力と技術の高さは圧巻。

 

 

CF アンドロス・タウンゼント…7.0

 

 

 個人的に今季コンディションがずっと高いと思っていた選手だっただけに、結果を出してくれて嬉しい。欲しかったリーグ初得点や得意のドリブルに加え、前線からの守備も精力的だった。

 

 

 

CF ジョーダン・アユー (70分in)…5.0

 

 

 攻撃面でなかなか存在感を出すことができず空回りな印象。レンタルが切れる1月までに目に見える結果が残せなければレンタルバックか。個人的にはまだ期待している。

 

 

 

 

SM ジェフリー・シュルップ (80分in)…出場時間が短いため評価なし

 

 

 

監督 ロイ・ホジソン…5.5

 

 

 この日も徹底した4-4-2のブロックを敷き、徹底的にスペースを消すことに努めた。序盤には流れを掴みかけた場面も。ただそれ以上に相手のクオリティーが高く3失点を喫す。攻撃に関しても相手の弱い部分やスペースに上手くザハを当てることで、効果的なカウンターを繰り出そうと試みていた。

 

 

 

【独り言】

 

 

 

チェルシーは強かった。うちも持てる力は最大限出し尽くしたと思うし、チームの狙いとしては割と上手くハマっていたはず。

 

 

ただ、それ以上にチェルシーの攻撃バリエーション、個々人のクオリティーの高さが際立っていたという試合。負けはしてしまったけれど、こういう試合は割り切って次に繋がる負けと考えたい。

 

 

あと気になったのはマイヤーの起用法。おそらく現状では左サイドハーフが最適解だろうけど、独力で突破できるフィジカルや強さがないからサポートがないと孤立しがち。チームに変化を加えられる貴重な存在だけに、継続して起用することで、彼の良さをさらに引き出せるようチームがサポートして欲しい。

 

 

次節のスパーズ戦もホームとはいえ厳しい試合になりそう。ただの「難敵」で終わるのではなく、強豪から1ポイントでも取れるチームになれればなあ…と思うミッドウィークの昼であった。

 

 

 

【了】

 

 

 

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【採点】エバートン対クリスタルパレス

 

 

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 プレミアリーグ第9節が21日に行われ、クリスタルパレスエバートンに0-2で敗戦。この結果リーグ戦3連敗を喫してしまい、リーグ戦での勝ち点は依然「7」のままだ。

 

 前半は互いにスコアレスの状態で終えたものの、87分に途中出場のカルヴァート・ルーウィンに均衡を破られると、直後の89分にもこれまた途中出場のトスンがカウンターの流れからゴール。終盤に2点取られるというなんともいえない幕切れとなってしまった。

 

 パレスの次戦は28日。プレミアリーグ第10節で、公式戦10連勝中と絶好調のアーセナルとのホームゲームに臨む。

 

 

 

【選手採点】

 

 

 

GK ウェイン・ヘネシー…6.0

 

今日も好セーブを披露していたヘネ神。失点シーンはもう少しうまく対応できたかも、と感じるが90分を通して安定していた。

 

 

CB ママドゥ・サコ…5.0

 

意外性のある縦パスやスペース管理で攻守にわたり貢献したものの、1点目の失点時にはカルヴァート・ルーウィンに背後をとられてしまった。

 

 

CB ジェームス・トムキンス…6.0

 

出先の鋭い読みや体を張った対応でゴールを死守。カウンターによる失点のシーンは同情の余地あり。

 

 

SB アーロン=ワン・ビサカ… 6.5

 

相変わらずの危機察知能力の高さに加え、この試合では積極的な攻撃参加が目立った。ヘネシーとともに今シーズンの出来が安定している数少ない選手。

 

 

SB パトリック・ファン=アーンホルト…5.0

 

得意の攻撃参加があまり見られず、パッとしない印象。いっそのことシュルップと位置を変えてみてはどうだろうか。

 

 

MF ルカ・ミリヴォイェヴィッチ…5.0

 

一線級のPKキッカーである彼も「ピックセーブ」の餌食に。今季の彼の調子の悪さを体現しているようにも見えてしまった。

 

 

MF シェイク・クヤテ…5.5

 

前半のセットプレー時には惜しいヘディングシュートを放ち、守備時には相手のカウンターの芽を摘んだ。しかし、攻撃面ではパッとした印象を残せず。

 

 

MF ジェフリー・シュルップ…4.5

 

ホジソンが彼を信頼したくなる理由は何なのか?と言いたいくらいの出来の悪さがずっと続いている。フィジカル面での優位性にしても判断が遅すぎる…

 

 

MF ジェームス・マッカーサー…5.5

 

サイドに張り付く、というよりは中で動いてもらいパスを出したりスペースメイキングをする、という役割。平均的な出来だがやはり適正はインサイドハーフだと感じる。

 

 

FW ウィルフレッド・ザハ…7.0

 

この日の彼はまさに「孤軍奮闘」。切れ味鋭いドリブルと質の高いランニングで前線のチャンスメイクに貢献し、PKのチャンスも貰った。彼がいないと思うとゾッとする…(いつものこと)。

 

 

FW アンドロス・タウンゼント…5.0

 

2トップでザハとコンビを組み、右サイドに流れるなどしてチャンスを演出。しかし攻撃の起点になれず、多くの決定機に絡むことができなかった。

 

 

FW コナー・ウィッカム… 出場時間が短いため評価なし

 

 

監督 ロイ・ホジソン…4.0

 

強豪との連戦が続くはずなのに、なぜ先に動かない?なぜ攻めに転じない?なぜ……と疑問が尽きない采配だった。

 

 

【独り言】

 

アユ―の使い方、不調のルカをどうケアしているのか、マイヤーを含めた中盤の構成等の筆者の疑問がまったく解消されぬまま日々が過ぎていく。今の時期だからこそ様々な選手を柔軟に試していくべきではないだろうか。昨季の出来はいったん忘れ、新たな段階へとチームはシフトしていくべき時期だ。

 

おそらくボスは強豪との連戦次第で、進退が決まるだろうと予想。もし解任されたら誰がくるのだろうか…。…モイーズあたりかな。。

 

次戦は先述した通りアーセナル戦。覚悟はしているので、次につながる一筋の光を見せてほしいと思う。

 

 

【了】

 

 

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【選手紹介】期待の新星 アーロン=ワン・ビサカとは何者か

 

  

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誰がここまでの活躍を想像することができただろうかーー

 

 

アーロン=ワン・ビサカ。2018年2月25日、聞き覚えのない名前がラインアップに並んだ時、正直不安の方が大きかった。しかも相手はスパーズ。デビュー戦にしてはいささかプレッシャーが大きすぎる気もした。

 

 

しかし試合が始まると、その不安は一瞬にして拭い去られた。試合には0-1で敗戦したものの、彗星のごとく現れた弱冠20歳の青年は、緊張したそぶりを見せることなく、相手の左サイドを完全に封じ込めてみせた。その後も安定したプレーを披露した彼は翌月のクラブ最優秀選手と年間ベストヤングベストプレーヤーに選出。そして、今シーズンは8月、9月と2か月連続でクラブの月間最優秀選手に選ばれた。

 

 

一体彼は何者なのか。彼のデビューまでの道のりとプレースタイルについて紹介していく。

 

 

 

1. デビューのきっかけは…

 

 

 

 

11歳の時クリスタルパレスに加入したワン=ビサカだが、元々はウイングやストライカーといった前線の位置で起用されていた。そんな彼に転機が訪れたのは2016-2017シーズンの中頃のこと。 u-23カテゴリーから初めてトップチームの練習に呼ばれた彼は今までとは違う役割を命じられた。パレスの大黒柱、ウィルフレッド・ザハとのマッチアップだ。

 

 

今までディフェンスを経験したことがない選手が、プレミアリーグ屈指のドリブラーであるザハと対面する。それは無謀な試みのように思えたーー

 

 

しかし彼はサイドバック初挑戦にして、ザハに対し素晴らしい対応を披露。いい意味で期待を大きく裏切った。このニュースはあっという間に選手やコーチ陣の間で話題になり、これが引き金となって彼はウイングからサイドバックへと本格的にコンバートした。

 

 

当時、アンダーカテゴリーでワン=ビサカを指導していたコーチのリチャード・ショーはこう語っている。

 

 

「彼は守備の規律を忠実に守ることができるんだ。私は彼をu-16とu-23の時に見ていたけれど、元から守備に関して確かな考え方を持っている選手だったね。」

 

 

そして2018年2月。トップチームに本職を右サイドバックとする選手がいなくなるという緊急時に彼は抜擢され、ファンの間で大きな話題を呼んだ。しかしザハをシャットアウトできるほどのポテンシャルがある彼からすれば、プレミアリーグのデビュー戦は我々が思っていたよりも難しくなかっただろう。

 

 

サイドバックとしての彼の現在の活躍は偶然ではなく、ある意味必然だったのかもしれない。

 

 

 

2.プレースタイルとキャラクター

 

 

 

 

そんな大車輪の活躍をしているワン=ビサカだが、彼の特徴は大きく分けて3つある。

 

 

1つ目が足のリーチの長さを生かしたタックルやスライディングだ。タックルやスライディングに至るまでの予測能力もさることながら、そのタックルやスライディングの「深さ」には目を見張るものがある。通常の選手よりもリーチが長い分、相手の選手はドリブルで抜き切るのが難しく、良い間合いを取りづらい。データで見ても、リーグの最多タックル成功数ランキングの上位に常にランクインしている。しなやかな体つきから繰り出される彼の対人守備に、ぜひ注目してみてほしい。

 

 

2つ目が前に運ぶ推進力及びドリブルだ。前述したとおり、彼は元々ウインガーの選手。持ち運ぶ能力や前に出て行ってからの仕掛けはサイドバックとしてはなかなかのもの。直線的なスピードの速さや軽い身のこなしで右サイドの攻撃を活性化させる。

 

 

 3つ目が切り替えの早さだ。特にボールをとられてからの切り替えが早く、ボールを奪われた位置が悪くとも、すぐに自分でボールを奪い返すシーンがこれまでの試合の中で何度も見られる。カバー意識の高さと危機察知能力も彼を語る上では欠かせない要素の1つだろう。

 

 

ただ個人的に改善してほしい点があるのも事実だ。特に気になるポイントはクロスの質。ベンテケやセルロートといったターゲットマンをトップの位置に配置することが多いパレスにおいては、サイドからのクロスは有効な攻撃手段の内の1つだが、そこの精度があまり芳しくない。同年代のアレクサンダー・アーノルド(リバプール)と比べると、その部分で大きく劣ってしまうのは事実だろう。

 

 

そして最後に言及しておきたいのが、彼の人当たりの良さだ。インタビュー動画を見たらわかる、「いい奴」感。温厚で実直な姿勢はファン目線から見てもとても誇らしい。何よりこの前のニューカッスル戦で、ケネディに対して怒っているザハを自ら抑えに行った行動には驚いた。「キャプテンシー」という点においては既にザハを上回っているかもしれない……

 

 

 ''Your wingers don't like him…  Wan Bissaka!!'' のチャントが今日も鳴り響いている。セルハーストパークはもちろん、イングランド代表でこのチャントを聞くのもそう遠くはないかもしれない、と感じる筆者であった。

 

 

【参考】ワン=ビサカの直近8試合の戦績(2018年8月14日時点)

 

• クリア本数 40 回

• タックル数 33回

インターセプト数 19回

• 1対1勝利数 15回

• チャンス演出数 4回

• 1アシスト

 

画像引用元 PalaceEagles.com(@PalaceEaglescom)

 

 

【了】

 

 

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【採点】クリスタルパレス対ウルヴズ

 

10月6日土曜日、クリスタルパレスはホームでウルブズと対戦した。雨が降りしきる中での一戦となったが、それは皮肉にもホームサポーターの不安を鏡写ししているようにも見えてしまった。

 

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両チームとも比較的静かな立ち上がりとなったこの試合。最初にチャンスを作ったのはパレスだった。前半15分、アーンホルトのクロスを逆サイドで待っていたザハが受けると、足がかかりながらもDFボリーを抜くことに成功。ライナー性のクロスを入れるも中にいたアユーは合わせることが出来なかった。続く18分にはタウンゼントとワン=ビサカのコンビネーションで右サイドを崩すなど、らしい攻撃の形を作っていく。

 

 

しかし22分にはピンチの場面が。セットプレーで競り合ったセカンドボールが相手に拾われ、素早いカウンターへ。MFモウチーニョがゴール前まで運び、FWヒメネスにラストパスを出すが、ヒメネスのシュートは枠の外。続く25分にもFWジョタのスルーパスに反応したFWヒメネスを、ボックス内でフリーにさせてしまいシュートを放たれる。だがこれをヘネシーが両手を広げてセービング。その後も一進一退の攻防が続き、前半を0-0で折り返した。

 

試合が動いたのは後半10分のことだった。右サイドを突破したDFドハーティがボックス内のヒメネスへパスを入れる。ドハーティのマークについていたアーンホルトはボールウォッチャーになってしまい、ドハーティのマークが外れる。これを見逃さなかったヒメネスがフリーのドハーティへラストパス。これを受けたドハーティが冷静に沈めウルヴズが先制した。

 

その後、CKからのアユ―のヘディング、マイヤーのボレーシュートなど惜しいシーンも散見されたがスコアは動かず。0-1で終了し、連敗を喫した。

 

【選手採点】

 

GK ウェイン・ヘネシー…7.0

 

一部の日本人パレスサポから「ヘネ神」と呼ばれる彼は、この日も「神」の名にふさわしいスーパーセーブを披露。古巣相手に「好セーブ」という形で恩返しした。

 

SB アーロン=ワン・ビサカ…6.5

 

持ち前の守備能力の高さに加え、攻撃面でも果敢なオーバーラップを繰り返し存在感を発揮。ボールを失った後の切り替えの早さもさすがだった。

 

CB ジェームス・トムキンス…5.5

 

自陣ボックス内での存在感は流石。ビルドアップ時のミスは相変わらずだが…

 

CB ママドゥ・サコ…7.0

 

今節のリーグ戦最多パス本数を記録した彼は、柄にもなく精度の高い縦パスを何本も通し、早い寄せで相手の起点をつぶした。代表での活躍にも期待。

 

SB パトリック・ファン・アーンホルト…5.0

 

彼の良くない部分である守備の軽さが目立って見えた。失点のシーンでは、ボールウォッチャーになってしまい、ドハーティへの対応が遅れてしまった。

 

MF ルカ・ミリヴォイェヴィッチ…6.0

 

状況に応じてDF間に落ちたり、上がったりとチームのかじ取り役を担う。でもマッカとの2ボランチはやり辛そう。アンカーの方が現状は良いかも。

 

MF ジェームズ・マッカーサー(後半17分out)…5.5

 

ネベスやモウチーニョといった相手のキーマンをマーキング。悪くはない出来だったが、中盤のテンポ感を作り出すことはできず。

 

MF ジェフェリー・シュルップ(後半37分out)…5.0

 

久しぶりの先発出場だったが、やはり彼を攻撃的な位置で使うのには違和感が。68分の「決めるだけ」だったシュートには彼の粗雑さが表れてしまっている。

 

MF アンドロス・タウンゼント…5.5

 

右サイドで張るだけでなく、中に積極的に入り攻撃をサポート。しかし決定的な仕事をすることはできなかった。

 

FW ウィルフレッド・ザハ…6.0

 

チームの大黒柱はこの日も積極的に仕掛け、停滞していた流れを引き戻そうと奮闘。しかし背中を痛めてから波に乗れていない感は否めず。

 

FW ジョーダン・アユ―(後半27分out)…5.5

 

ボールの引き出し方やチームメイトとの距離感には改善の兆しも、相手の脅威にはなれなかった。本人も悩ましげ。。

 

MF マックス・マイヤー(後半17分in)…6.0

 

2ボランチの位置から途中出場も、積極的に前へ向かおうとする姿勢が感じ取れた。能力は申し分ないだけに、どう起用すべきか悩ましい。

 

MFシェイク・クヤテ(後半27分in)…6.0

 

中盤のインサイドハーフとして途中出場。セットプレー時には高さで存在感をアピールした。

 

FW アレクサンダー・セルロート(後半37分in)…5.5

 

最前線の位置に投入も、残り時間は少なく決定的な仕事はできなかった。

 

 

 

【雑感】

 

前回のボーンマス戦に続き、相手に圧倒されている感もなく「なんとなく」敗戦。特にホームで今季ずっと勝ち切れていないのは残念だし悔しい。

 

アユ―がここ数試合先発で出続けているが、正直今のシステムにはフィットしていないような…。体の強さというよりは「走り」に特徴がある選手のように感じているので、やはり最前線にはボールを収められるタイプの選手(現状ではセルロート)を置くべきなのかな、とも感じたり。

 

また途中から流れを変えられるような選手がいないのも寂しい。退団したFWバカリ・サコは先日WBAへ移籍してしまい、冬までは誰も補強できないことが決定的に。PSMで存在感を出していたサリー・カイカイをベンチにおいても面白いのではないかと感じる。体は小さいが、単純なスピードに加え、緩急をつけたドリブルでも勝負できる選手だ。

 

インターナショナルウィ―ク明けは強豪との連戦が続き厳しい結果が予想される。ひざの手術により、ベンテケの復帰がしばらくかかりそうなのも懸念材料だ。

 

まだEL圏内は諦めていないが、少なくとも現状のチーム状態では厳しい。年内までにまずは降格圏内に落ちていないことは最低限のノルマだ。

 

【了】

 

 

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